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メガネは目にかけるくすりです。だからこそご自分の目に合ったものを愛用しましょう。

先日ためしてガッテンで、「毛様体筋」くんの頑張りについて放送がありました。ご覧になった方も多いと思います。

毎日の生活で遠くを見たり、近くのものを見たりしてピント合わせを行っています。

放送ではアシスタントの努力で、毛様体筋くんが水晶体を拡げたり引っ張ったりしていました。

 

遠くにピントを合わせるためには、ゆっくりして水晶体が薄くなり、

近くを見るためには、毛様体筋くんが働いて、水晶体が厚くなってスマホやパソコンにピントが合います。

 

さてここからが問題です。筋肉が引っ張って、どうして水晶体が膨らむのでしょうか。

 

ここに関わってくるのは、テレビでは紹介されなかったもう一人のスタッフ「チン小帯(Zinn's membrane)」です。

これは毛様体から水晶体を釣り上げている細い繊維です。

このチン小帯によって、水晶体は眼球の中で固定されながら浮き上がっている状態にあります。

 

水晶体は本来その弾力性によって膨らもうとしていますが、チン小帯が引っ張っていることで、薄い形にとどまっているのです。

チン小帯が緩むことで、水晶体は膨らんで、近距離にあるものにピント合わせをしています。

 

2次元で引っ張ることを想像しても理解しづらいですが、毛様体筋が収まっている毛様体は、目の内側の虹彩の奥にリング状に存在しています。

外からの光が網膜に当たり、ピントが合っていないことを視中枢に伝達すると、毛様体筋が収縮して、結果としてリングの径が狭くなり、そこに繋がっているチン小帯が緩んで、水晶体が膨らむことで、あってないピントを合わせてくれるのです。よくできていますね。

 

ただ、常に緊張してピント合わせをし続けるのは、目の疲れに繋がります。

また、ピント合わせ自体がうまくいかなくなることもあります。

老眼の年齢になったからといって、目が疲れるわけではありません。

メガネがご自分の目にうまく合っているかどうか、きちんとお測りしてみましょう。

 

<参考>

ピント調節のコンピューターグラフィック映像

https://blausen.com/en/video/suspensory-ligaments-and-ciliary-muscles/#.WpasSrY9lNk.facebook

 

毛様体筋くんの働き方紹介

 

http://www.mammothmemory.net/biology/organs-and-systems/the-eye/ciliary-muscles.html#.WpaxtKjjViY.facebook