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オプトメトリストとはどんな仕事をするの?

オプトメトリストはまだ日本では職業として馴染みはないかとは思いますが、米国、英国など英語圏では、眼科医と並んで、眼に関することのプロフェッショナルな職業として認知されています。

ウィキペディアで検索してもアジアでは、オーストラリアや、ニュージーランド、シンガポールなどの英語圏以外でも、フィリピンやタイなどでも表記されていますが、日本の項目にはありません(英語版)。

これは、日本では国家資格として法制度が整っていないためです。(1)

 

ではアメリカの例をとってどんな職業で、どのようにして認知されてきたのかについて少しお話したいと思います。

アメリカで最初にオプトメトリストが職業として立法化されたのは、1901年(明治34年)のミネソタ州においてです。1924年(大正13年)には全州で立法化されています。

また1700年代後半から法制化された医師も、1895年(明治28年)に全州で医師免許が確立されています。

さらに歯科医も1868年(明治元年)に最初に免許化され、1900年(明治33年)に全州で法制化されています。(2)

 

 それまでのメガネは既成品が多く、検査も学校ではなく、経験や先達から学ぶことが多かったわけですが、次第にメガネとしての普及がされていくに従って、メガネの度数を決定していくようになります。

その過程の中でメガネを作ってお渡しするDispensing Opticianと、眼の検査や度数の決定を専門に行うRefracting Opticianの二つのグループになっていきました。

眼の検査をしてその屈折異常を確認して、度数を確定する職業として法制化されていった職業がオプトメトリストです。

 

当時はSNS等はありませんが、新聞や雑誌の広告などでメガネを何処で作れば安心なのか判断できない状況でした。

自分たちの職業を確立し、科学的な検査を導入し、学術的な研究も可能にするためにオプトメトリースクールの必要性を訴え掛けていきました。

私学では1872年(明治5年)にシカゴに、また大学では1914年(大正3年)オハイオ州立大学に設立されています。

屈折異常の検査ではレチナスコープの導入や、眼の疲れへの影響が未矯正の屈折異常から来ることなどを、斜視ではなく両眼視の問題である輻輳と調節の関係についての研究などに進んでいきました。

 

現在の日本でも価格の違いが分かりにくく、また屈折異常の測定や、メガネの作成において自動器械が導入されている中では、信頼できる専門店の基準は、眼の疲れの原因である屈折異常と、輻輳と調節の両眼視の関係を良く理解し、快適な装用を提供できるフィッティング技術を持った技術者のいる店舗になるでしょう。  

 

(1)https://en.wikipedia.org/wiki/Optometry (2)http://www.opt.indiana.edu/people/faculty/graphics/goss/opthx.pdf

卒業証書です。 学長のDr. Gordon Heath のサインが見えます。
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